NILE / At The Gate Of Sethu
7枚目のフルアルバム。このバンドにおいては、基本的に期待を裏切られる心配はしていない。今回もアラビアン旋律を織り交ぜたブルータルでハイテクニックなデスメタル作品に仕上がっており、日々の練習と研究を怠らないというストイックな姿勢がそのまま音に現れている。本作に限ったことではないが、ファストパートとスローパートの対比が見事で、どちらも極端。特にスローパートにおける重量感には泣く子も黙る迫力がある。ただ、今回は特にキレを重視したのか、ギターリフはいつもより中低音を抑え目にイコライジングされているようだ。ジョージ・コリアス(Ds)のブラストビートやツーバス連打は相変わらず驚異的なスピードを誇っており、切れ味鋭いギタープレイとともに唯一無二の世界を見せてくれる。ハムナプトラやインディージョーンズが好きな方にお薦め!なんつって。