DARKANEのクリストファー・マルムストロム(G)がこれまでに書き蓄めた、DARKANEでは使わなかったアイデアを形にしたのがこのバンド。ex-MESHUGGAHのグスタフ・ヒーム(B)、DEVIN TOWNSEND BANDのライアン・ファン・ポーデルーエン(Ds)、そしてDARKANEのドラマーピーター・ウィルドァーをボーカルに据えた布陣は強力だ。音楽性はDARKANEに近からずも遠からずだが、非常にメロディアスなソロやエッジの立ったスラッシーで凝ったリフなど、やはりクリストファーのギタープレイが中心にあり、プレイの幅もDARKANEより広い。ピーターのボーカルはスウェディッシュスラッシュ系によくみられるタイプの濁声で、意外と(？)しっかりしていて聴きごたえがある。激走猛進一本槍ではなく、メロディも重視されたバランスの良い作品だ。