ドイツのテクニカルデスメタルバンド、OBSCURAの3rdアルバム。ex-NECROPHAGISTでSPAWN OF POSSESSIONと掛け持ち状態のギタリストと、ex-NECROPHAGISTでBLOTTED SCIENCEと掛け持ち状態のドラマーを擁するというだけでも十分話題になりそうなもんだが、さらに、名作「Spheres」を遺したPESTILENCEの復活ラインナップにも名を連ねているベーシストまで居るのだから凄くないワケがない。複雑だが記憶に残るフレーズが超タイトなプレイによって次々と展開されており、スリリングかつアグレッシヴ。流れるようなギターソロやフレットレス6弦ベースから紡ぎ出される低音が気持ち良く、またブラストビートからツービートへの転換タイミングなどもツボを押さえている。前作「Cosmogenesis」と並び、ハイパフォーマンスが堪能できる1枚だ。