PESTILENCE / Consuming Impulse
オランダが誇るデスメタルバンド、PESTILENCEの2ndアルバム。バンド結成メンバーだったランディ・メイナード(G)が脱退、その後長きを共にすることになるパトリック・ウターウィック(G)が加入し、ここからWパトリック体制がスタートしている。スタスタ疾走パターンと演奏に埋もれがちな濁声ボーカルが、デスメタルというよりはイーヴルなスラッシュメタルという感じもしなくもないが、特にこの時代はその辺りの境目が曖昧なのでどちらでもお好きな解釈で。DEATHの初期作品に近い雰囲気があろう。そんな中で異色と言えるのがキーボードの導入だ。本作ではまだ軽い装飾程度の使用だが、これがこのバンドの個性としてその後に幅を利かせてくるのである。