PESTILENCE / Doctrine
再結成後2作目となる6thアルバム。前作「Resurrection Macabre」に名を連ねたトニー・チョイ(B)とピーター・ウィルドアー(Ds)はおらず、1994年の解散前のメンバーだったヨルン・ポール・テッセリング(B)が再加入。シンセギターを使ったプログレッシヴな作品だった4th「Spheres」とはまた趣きが異なり、雰囲気としては前作に近い凝ったデスメタルという感じだが、スペーシーなギターソロなんかは「Spheres」を想起させていかにも彼ららしい。また、フレットレスベース特有のフレージングがところどころでアクセントになっている。各リフが持つフックは彼らの作品の中では比較的弱めだが、それでも何度も聴いているうちにじわじわと気持ち良くなっていく不思議な魅力がある。