PESTILENCE / Testimony Of The Ancients
3rdアルバム。マーティン・ファン・ドルネン(Vo/B)の脱退によりパトリック・マメリ(G)がメインボーカルを担当、ベーシストにはCYNICのトニー・チョイがヘルプ参加している。もともとスラッシーなサウンドだった彼らだが、本作はフロリダのモリサウンドスタジオでスコット・バーンズのプロデュースにより制作されており、まさに出来るべくして出来上がったデスメタルアルバムである。特徴的なのは何といってもキーボードサウンドの大々的な使用だろう。これは次作「Spheres」へと発展していくことになる重要な要素だ。また、1曲おきにSE的なショートトラックを挿むアルバム構成も当時のデスメタルバンドとしては面白い。インパクトあるリフも含めてバンドの個性確立を果たした1枚。