PRIMAL FEAR / Seven Seals
ドイツの正統派ヘヴィメタルバンド、PRIMAL FEARの6thアルバム。これまで着実に良質な作品を作り上げてきた彼らだが、いろんな意味で楽曲的には分かりやすい内容だった。もちろん本作でもそうした部分は引き続いているのだが、それに加えて更なる深みを増してきたように思う。個人的には前作などと比べると最初は地味な印象すら受けたが、聴いているうちに曲の良さに気付かされる。ソングライティング力の更なる向上がもたらした結果だろう。このバンドを語る時、常にJUDAS PRIESTの名が出てくるのだったが、もはやその名を出す必要もない(結局出してるが…)。ラルフ・シーパース(Vo)はそれだけの個性を確立しているのである。今の時代、彼らこそがドイツの正統派ヘヴィメタルとしてのシンボルなのではないだろうか。