シアトル出身のプログレッシヴヘヴィメタルバンド、QUEENSRYCHEの3rdアルバム。本作は間違いなく彼らの代表作であり、まだDREAM THEATERもいない当時の音楽シーンを揺るがした超名盤級のコンセプトアルバムである。プログレッシヴメタルというと何かテクニック炸裂みたいなものを連想するかもしれないが、ここではそんな言葉はチープに聞こえてしまう。とにかくアルバム全体が、緻密に作り込まれた楽曲と効果的なSEによって築き上げられた１つの芸術作品なのである。とはいっても、それぞれの曲は他方でキャッチーな要素を持っており、曲単体でもじゅうぶんに楽しめる。ジェフ・テイト(Vo)の素晴らしい歌唱力が本作の重要ポイントであることも忘れてはならない、ヘヴィメタル界の殿堂入りアルバムだ。