RAGE / Welcome To The Other Side
ドイツの個性派パワーメタルバンド、RAGEの12thアルバム。新たにヴィクター・スモールスキ(G)とマイク・テラーナ(Ds)が加入、ピーヴィー(Vo/B)以外のメンバー総入れ替えで再びトリオ編成に戻ってリリースされた本作は、久々に彼ら本来の輝きを取り戻した秀作となった。4人体制下で作られた前作「Ghosts」までの4作品は個人的に何か吹っ切れないものがあったが、本作を聴いて再び熱い血が甦ってきた。ヴィクターが大きく作曲に関わっているのは特筆すべき点で、今までほとんど1人で作曲していたピーヴィーとの化学反応が良い方向を向いている。RAGE節を損わず新たな血を楽曲に導入したことで、バンドとして発展的な活力を得たのである。それにしても…やっぱりRAGEはトリオが似合う!