ライヴはマイク・ティレリ(Vo)が行なうがレコーディングは引き続きマイク・ディメオ(Vo)が行なうという、変則的な状況下でリリースされたRIOTの13thアルバム。今回はドラマーの座にVIRGIN STEELEのフランク・ギルクリースト(Ds)を迎えている。基本路線はここ数作とあまり変わっていないが、躍動感や親しみやすいメロディなど、総合的な完成度は前作「Through The Storm」を大きく上回っている。1曲目「Army Of One」や「The Mystic」などは「Nightbreaker」辺りを思わせる雰囲気も持っており、いかにもRIOTらしいツインリードギターが聴けたりする。しっかり聴こえてくるピート・ペレス(B)のベースラインも、RIOTの重要な構成要素として光っている。名作「Thundersteel」の頃とは異なる作風だが、久々に気持ち良い1枚だ。