RIOT / The Privilege Of Power
ニューヨークのベテランヘヴィメタルバンド、RIOTの7thアルバム。本作はRIOT初のコンセプトアルバムとなっており、曲の頭に長めのSEが挿入されているものが多いが、これが若干うざったい感じはする。しかし楽曲そのものは素晴らし過ぎる出来映えで、もう全曲が名曲である。ギターやベースのフレーズとユニゾンするボビー・ジャーゾンベク(Ds)の凄まじいドラミングを始めとする難易度の高いリズムのコンビネーションは、アル・ディメオラのカバー曲「Racing With The Devil On A Spanish Highway」で最も堪能できるだろう。また、今回はTOWER OF POWERがゲスト参加しており、いかにも彼ららしいホーンセクションで曲を効果的に盛り上げている。彼らはもう、これを超えることはできないのではないだろうか。それほどの傑作だ。