SADUS / Out For Blood
サンフランシスコのベテランスラッシャー、SADUSの5thアルバム。スティーヴ・ディジョルジオ(B)は様々なバンドで常に多忙だったわけだが、そんな中ようやく本業バンドを始動させ9年振りの新作が完成した。ダーレン・トラヴィス(Vo/G)とジョン・アレン(Ds)の不動トリオで放たれるサウンドはまさしくSADASそのもので、彼のプレイとすぐに判るフレットレス5弦ベースがバキバキと唸り、ダーレンの個性ある濁声ボーカルが咆える。存在感満点の強力なベースプレイやスラッシーなギターフレーズ、ガッチリと土台を固めるドラミング、そして全ての楽器の音が明瞭に聴こえる気持ち良さが楽しめる力作だ。3rd「A Vision Of Misery」と並んでお薦めしたい1枚!ちなみに、TESTAMENTのチャック・ビリー(Vo)が1曲でゲスト参加している。