SLAYER / Diabolus In Musica
4年振りとなる7thアルバム。一聴して、まずそのギターサウンドの変化に気付く。ケリー・キング(G)&ジェフ・ハンネマン(G)といえば、これまで中音を強調したディストーションが特徴的だったが、ここではさらに低音もブーストさせた重量級のギターサウンドを作っている。変化は音のみにとどまらない。あの有無を言わせぬ切れ味鋭いスラッシーなリフは影を潜め、その代わりにゴリゴリとしたモダンなヘヴィネスが空間を支配している。トム・アラヤ(Vo/B)の歌い回しは相変わらずなので、そこに変わらぬSLAYERらしさを見出すことはできるし、ギタープレイにおいてもこれまでの彼ららしさがゼロではないが。。