SODOM / Get What You Deserve
LIVING DEATHやHOLY MOSESで叩いていたアトミック・シュタイフ(Ds)を迎えての6thアルバム。2nd「Persecution Mania」から前作「Tapping The Vein」までの4作で追求したスラッシュメタルの形を手放し、ハードコアパンク志向へと舵を切った本作は、初期を彷彿させるプリミティブな荒さを打ち出した極悪サウンド(音質が悪いわけではない、念のため…)に仕上がっている。短くまとめられたストレートな楽曲がズラリ16曲。「Agent Orange」や「Tapping The Vein」でSODOMファンになった人にとっては少し抵抗のあるサウンドかもしれないが、トム・エンジェルリッパー(Vo/B)の音楽に対する初期衝動をストレートに表現したものだろう。これも意外と悪くない。10曲目「Sodomized」は、新加入アトミック・シュタイフのおお披露目として本作に先行してリリースされたEP「Aber Bitte Mit Sahne」にも収録されていたものだ。