SODOM / Sodom
5年ぶりとなったベテランジャーマンスラッシャーSODOMの11thアルバム。本作は、荒々しく爆走するという曲もあるにはあるが、比較的ミドルテンポでリフがメロディアスな楽曲が多い。ヘタするとスウェーデン方面のバンドかと思われるんじゃないか…という感じ。しかしプレイそのものは相変わらずSODOMらしいザラっとしたサウンドで、トム・エンジェルリッパー(Vo/B)のボーカルが入ってくるといつものSODOMワールドが見えてくる。トレードマークともいえる、有無を言わさぬ怒涛の勢いは今回ちょっと減少していつも以上に“聴かせる”作品となっているが、相変わらずカッコ良いと思わせてくれるのはさすが自己のサウンドを確立しているベテランの証だ。アルバムタイトルにバンド名を冠した区切りとなる1枚。