FRANK ZAPPA～ALCATRAZZ～DAVID LEE ROTH～WHITESNAKEといったバンドでもそのプレイを残している、スティーヴ・ヴァイ(G)の2ndソロアルバム。リリース当時は“ギターってこんなにいろんな音が出せるのか…”などと思ったものだが、それほどに様々なプレイが収められている本作は、決してテクニック先行タイプのアルバムではない。インストゥルメンタルアルバムながらちゃんとしたストーリー展開があり、このストーリーの表現手段として結果的に凄まじいテクニックが使われているということである。演奏のみならず、ギター1音の音色からSEに至るまで、細部にわたって凝りまくっている。ノリノリなハードロックナンバーから、風景が見えてきそうな壮大なナンバーまで、感性豊かな超名盤級のアルバムだ。