STRAPPING YOUNG LAD / Alien
デヴィン・タウンゼント(Vo/G)によるメタルバンド、STRAPPING YOUNG LADの4thアルバム。前作は比較的かっちりとしたリフを主体とした作風でそれまでのSYLとは少し雰囲気が違ったが、本作の音楽性はその流れを汲みながらSYLとしてまた一歩先に進んだと言うべきだろう。1st~2ndアルバムで聴ける圧殺されそうな息詰まるほどの音圧はそれほどないが、ジーン・ホグラン(Ds)のドラミングをはじめとして従来のアグレッションは十分に保った上でデヴィンらしい多彩な音の広がりが感じられるヘヴィミュージックに仕上がっており、“怒”の感情だけで突き進んできた当初とは明らかに違う。美しい激音とでも言うべきサウンドが聴ける。