TESTAMENT / The Formation Of Damnation
1st〜5thアルバム時のラインナップがドラマーを除いて再集結した9thアルバム。叩いているのはFORBIDDEN〜SLAYERのポール・ボスタフ(Ds)。ルイ・クレメンテ(Ds)には悪いがTESTAMENTとしては本作のラインナップが最強かもしれない。新曲で構成されるフルアルバムとしては「The Gathering」以来の9年ぶりとなるが、兎にも角にもアレックス・スコルニック(G)の復帰を喜びたい。やはり彼の流麗なGソロは、TESTAMENT認識フラグとなり得る個性なのだ。本作に関して敢えて苦言を呈するならば、どの曲も平均的に高クオリティーを有しているのだが突出する強烈なナンバーが見当たらないため、アルバムを通して聴くと若干のぺっとした印象を受けるということだろうか。あまり多くを求めてもいけないが、彼らにはそれを期待してしまう。