前作「Planetary Duality」で強烈なインパクトを残した彼らの3rdアルバム。マイケル・キーン(G/Vo)とライル・クーパー(Ds)以外のメンバーがチェンジしている。いきなり冒頭の3曲が「Autotheist Movement」というタイトルの組曲になっており、ビオラやチェロといった楽器によるイントロを持つスローテンポのメロウな1曲目「Create」に驚かされる。というか、何を聴いていたのか一瞬忘れる。そして、そのままシームレスに繋がっている2曲目「Emancipate」が始まった途端に怒涛のツーバスとギターの刻みで思い出すわけだが、ノーマルヴォイスで歌い上げるパートも多く、サックスまでが登場するかなり振れ幅の大きいプログレッシヴな組曲になっている。4曲目以降も彼ららしいテクニカルでプログレッシヴなナンバーが続くが、やはりボーカルがメロディアスな歌い上げパートをちょくちょく挿むので、その分デスメタル的アグレッションは後退。もともと持ち併せていたプログレメタル面を強調した作品となった。

＜Track 3＞Autotheist Movement III: Deconsecrate