アルバム「Act Ⅲ」をリリース後に解散したDEATH ANGELの、ボーカル以外のメンバーが新たに結成したバンドの1stアルバム。ロブ・キャブスタニー(Vo/G)がメインボーカルを担当しており、音楽的にはスラッシュメタルの面影はほとんどなく、たま～に残り香がするくらい。しかし！非常に彼ららしいと思わせる、DEATH ANGELのメロディスな部分を抽出した優れた楽曲がズラリと並んでいる。サウンドはメタリックだがグルーヴ感のあるロックな感じがあり、そして少し愁いを含んでいるような雰囲気を持っている曲が多い。アンディ・ギャレオン(Ds)は生死を彷徨うほどの事故から見事に回復しており、ドラムでのアピールがしっかりできていることに一安心。広くヘヴィメタル～ハードロック的な面で音楽的才能を発揮した佳作といえるだろう。