TRISTANIA / Beyond The Veil
男女ツインボーカルを擁するノルウェーのゴシックメタルバンド、TRISTANIAの2ndアルバム。全体的にメタリックなギターサウンドとモートン・ヴェランド(Vo)のブラック~デスボーカルが楽曲の基礎を築いているが、そこにアコースティックギターや鍵盤、ヴァイオリンなどの音色と紅一点ヴィベケ・ステネ(Vo)のソプラノボーカルが絶妙に絡むことで対比的に美しさが際立ち、結果として見事に耽美な世界が構築されている。PARADISE LOSTが1991年にリリースした2nd「Gothic」を大きく発展させたような本作の作風は、初期THEATRE OF TRAGEDYなどをはじめとした一般的に認識されているゴシックメタルの王道的なスタイルと言ってもよいかもしれない。本作はTRISTANIAの代表作である。