VADER / De Profundis
結成当初は“東欧初のデスメタルバンド”と話題にもなったポーランドのデスメタルバンド、VADERの2ndアルバム。ピーター(Vo/G)とチャイナ(G)の卓越した演奏技術に裏打ちされたリフワークがクリアに刻まれ、シャンボ(B)がこれに音圧を加える。そしてドック(Ds)の、重戦車のような重さを放ちながらファストに叩き出されるビートは、それこそ鬼神のごときドラムプレイといってよいだろう。楽曲のクオリティも、名立たるデスメタルバンドに肩を並べる素晴らしい完成度を誇っており、“VADERここにあり”を世界中にアピールするにじゅうぶんな存在感を持っている。デスメタル界のSLAYERとも喩えられる彼らの、文句なしの名盤である。