VICIOUS RUMORS / Sadistic Symphony
8thアルバム。前作「Cyberchrist」ではブライアン・オコナー(Vo)を迎え、ジェフ・ソープ(G)の心の整理も多少はついた様子だったが、それでもまだ抜け切れない感が漂っていた。本作ではボーカリストがモーガン・ソーン(Vo)にチェンジしており、ハイトーンというよりもパワフルな印象のボーカルを聴かせてくれる。全体的に以前とは少し雰囲気は異なるものの、5th「Word Of Mouth」からの流れで捉えることができる内容にまで立ち直っていると言えるだろう。決して悪くはない出来である。ただ、惜しむらくはトミー・シスコ(B)とラリー・ハウ(Ds)の離脱だ。ドラムは名手アトマ・アナー(Ds)が叩いているが、やはりあの独特なタイム感とは違う。尚、セカンドギタリストも、スティーヴ・スマイス(G)からアイラ・ブラック(G)に変わっている。