WALTARI / Torcha!
2ndアルバム。メタルサウンドを核にして、ダンスミュージック的アプローチとちょっぴりファンクネスを効かせた本作は、当然ながらノリがよい。いわゆるミクスチャーテイストのナンバーなどは特にそうだ。個々のパーツは微妙にベタなものだったりするのだが、かっちりとしたプレイとサウンドメイキングの中で時折光るドラムスのフィルインやらが気持ち良い。他方、12曲目「Death Party」なんかは思いっきりメタルで、曲後半ではブラストビートまで使われている。ただ、バンドを最も印象付けているのはボーカルだろう。ちょい高めの声で、ちょいふざけた感のある、でも多彩なスキルを持っていてリーダーでもある彼の存在感はかなり大きい。好き嫌いはハッキリ分かれそうだが。