CANNIBAL CORPSE / Kill
デスメタル界の重鎮、CANNIBAL CORPSEの10thアルバム。今回、HATE ETERNALのエリック・ルータンに本作のプロデュースを任せたことが良い結果に結びついている。ニール・カーノンがプロデュースした前2作よりブルータルなサウンドが上手く込められていて、本来の持ち味が引き出せているのではないだろうか。リズム隊が主導権を握るバンドだけあって、細かいリズム操作が頻繁に行なわれておりテンションを高い位置にキープしている。作風は前作を踏襲した感じだが、ジョージ・フィッシャー(Vo)のリズミカルなボーカルも相まって全体的なインパクトは本作の方が大きい。尚、ジャック・オーエン(G)の抜けた穴には、旧メンバーのロブ・バレット(G)がMALEVOLENT CREATIONから戻ってきている。揺るぎない1枚。