CARCASS / Necroticsm – Descanting The Insalubrious
イギリスの残虐王、CARCASSの3rdアルバム。2ndまではマニア受けしそうなグチャっとした音塊という感じだったが、今作は一転して素晴らしいデスメタルアルバムに仕上がった。サウンド面の飛躍的な向上はもちろんのこと、ビル・スティアーとマイケル・アモットのツインギター体制になってついに彼らは本領を発揮したといえる。歌詞の内容は、医学用語が飛び交いながら死体がどうだとか、つまり真正デスメタル街道まっしぐら。リフのセンスもなかなかのもので、疾走感があるのに粘っこい。彼らは、次作「Heartwork」で一気にその名を広めるのだが、それは前段階としてこのアルバムがあったからに他ならない。