7thアルバム。ジョン・レヴァサー(G)の再加入というグッドニュースと、エリク・ラングロワ(B)の脱退というバッドニュースの下で届けられた本作は、1st～4thアルバムを総合した感じとの事前情報に違わぬ強力な内容になっている。やはり、ジョン・レヴァサーはCRYPTOPSYに無くてはならない人物であると痛感する場面がここそこで見られる。クリーントーンでのジャジーなプレイの挿入なんかもそうだ。一方、エリクの後任であるオリヴィエ・ピナール(B)は、意図的かどうか知らないがエリクのプレイスタイルを踏襲したかのようにバキバキとベースを掻き鳴らしておりニヤッとしてしまう。フロ・モーニエ(Ds)に関してはもはや言及の必要無し、相変わらずの超人パフォーマンスを発揮している。また、今回2作目となるマット・マギャキー(Vo)は、前作「The Unspoken King」よりもさらにドスの効いたグロウルヴォイスを聴かせており、これらを総じると2nd「None So Vile」を超える最高傑作といってもよいのではないだろうか。