CRYPTOPSY / None So Vile
カナダのブルータルデスメタルバンド、CRYPTOPSYの2ndアルバム。複雑な曲構成の中でブルータルに刻まれるそれぞれのフレーズが実に爽快であり、ブルデス系バンドにありがちな“最後まで轟音で突っ走る音の塊”ではなく、メリハリをつけた音楽的完成度が高い作品といえる。これらの楽曲をがっちりと支えているのがフロ・モーニエ(Ds)のドラミングだ。超人的なブラストビートをはじめとした彼のプレイには驚かされるし、センスも良い。ハッとさせられるメロディアスなギターソロや、スラッピングを交えながら印象的なアピールポイントを創り出しているベースも聴きどころ。彼らの作品の中でも本作をベストとする人は結構多い。