DEATH / Leprosy
チャック・シュルディナー(Vo/G)率いるフロリダ産デスメタルバンド、DEATHの2ndアルバム。かなりスラッシーな作風ではあるが、チャックが紡ぎ出す独特なギターメロディとデス声によってスラッシュメタルとは一線を画したものとなっている。ビル・アンドリュース(Ds)のドラミングは主にツーバスやツービートで疾走するタイプで、その後このバンドに加わることになるショーン・レイナート(Ds)やジーン・ホグラン(Ds)のような超人的なドラミングなどは皆無だが、逆にこのストレートなドラミングがリフのおどろおどろしいメロディラインを際立たせていて気持ち良い。チャックの優れた才能が開花し始めたことを感じられる本作は、デスメタルの創成期を築いた重要な1枚である。