DEATH / Sound Of Perseverance
中心人物であるチャック・シュルディナー(Vo/G)が脳腫瘍により亡くなってしまったため、ラスト作となった7thアルバム。3rd「Spiritual Healing」の頃から顕著になってくる、いわゆるDEATHらしい独特なフレーズはここでも存分に散りばめられている。 チャックの歌声こそデスメタル要素として残っているものの、演奏自体はもはや“メタル”の一言で十分な包含性を持っている。(それを分かりやすく具体化したのが、彼のもう一つのバンドのCONTROL DENIEDだろう。)JUDAS PRIESTの「Painkiller」をカバーしていることからもチャックの志しが垣間見える。尚、本作ではフロリダ人脈からリチャード・クリスティ(Ds)がドラマーとして抜擢されているが、名手ジーン・ホグランにも引けをとらない強力なプレイが聴ける。