DEICIDE / Scars Of The Crucifix
フロリダ産サタニックデスメタルの横綱、DEICIDEの7thアルバム。グレン・ベントン(Vo/B)の地獄のデスヴォイスが、彼ららしいデスメタルなギターリフに乗って迫まりくる様は相変わらず。もちろん歌詞はアンチクライスト全開。ブラストビートとミドルテンポの部分を使い分けて曲にしっかりとメリハリをつけており、どの曲も退屈させない作りになっている。また近作ではお馴染みの流麗なギターソロは、今作はちょっとリバーブをかけ過ぎかなって感じはするが、それでもやっぱりカッコ良い。まだまだデスメタル界の第1世代は現役バリバリであると感じさせる、期待通りの頼もしいアルバムである。