DESTRUCTION / Metal Discharge
1999年の再結成から3枚目、通算8作目のスタジオフルアルバム。再結成後の3作品の中では一番良い出来だろう。前作・前々作では溜まっていたものを一気に吐出したような勢いが目立ったが、ようやく落ち着いて冷静に“自分達らしさ”を追求している。今までにない雰囲気の曲もあり、彼らは今なお成長していることに気付く。トリオ編成にもかかわらず、ザクザクと分厚い純正スラッシュメタルを実現している貴重な存在だ。個人的には、もっとシュミーア(Vo/B)のヒステリックなボーカルを聴きたかったが、それでもメタルアルバムとしては余裕で合格。