DILLINGER ESCAPE PLAN / Ire Works
3rdアルバム。アグレッションとカオティックな雰囲気を保ちながらメロディを増量した前作「Miss Machine」の作風を推し進めた本作は、初期のような怒涛の音洪水スタイルと比較してかなりメリハリがついており、鍵盤やホーンサウンドなどをスパイス的に織り交ぜることによって豊かなサウンドスケープを描いている。また、4曲目「Sick On Sunday」ではブレイクビーツを巧く使っていたり、続く5曲目「When Acting As A Particle」で東南アジアテイストなインストナンバーを挿んでみたりと、アルバムの構成力もアップしている。曲によってはかなり聴きやすくなっているが、全てがそうではないのでご安心を。