DISSECTION / Reinkaos
スウェーデンのメロディックデス~ブラックメタルバンド、DISSECTIONの実に11年ぶりとなる3rdアルバム。前作「Storm Of The Light’s Bane」リリース後に中心人物のジョン・ノトヴェイト(Vo/G)が投獄されるなど様々なことがあったが無事に復帰を果たし、ようやくここにフルアルバムが届けられた。本作では当時のブラックメタル的な禍々しさはずいぶんと影を潜めているが、むしろメロデスとしての完成度は非常に高い。情感の込められたギタープレイなどは特に聴きどころだが、全体的にもメロディセンスやアコースティックギターの挿入などDISSECTIONらしいポイントは随所に感じられる。無駄のない洗練されたメロデスサウンドを呈している本作は、是非とも過去との比較をせずに1つの作品として聴いてほしい佳作だ。