SAVATAGEファミリーの長、ジョン・オリヴァ(Vo)率いるJON OLIVA’S PAINの2ndアルバム。もともとSAVATAGEの作品として制作されていたという前作「Tage Mahal」は、ザッカリー・スティーヴンス(Vo)が加入する前のSAVATAGEを彷彿させるものであった。そんな前作同様、ジョンや故クリス・オリヴァ(G)が過去に書き溜めていたアイデアなども使われている本作は、当然の結果としてSAVATAGEの新譜と言われたら誰もが納得するであろうサウンドが展開されている。基本的にギターが中心となっており、そうしたギターが作り出すヘヴィネスとピアノやオルガンをはじめとした鍵盤の音色の絡み具合はさすがの一言。依然として強力な存在感を放つジョンが繰り広げる、情感豊かなヘヴィメタルアルバムである。