LACUNA COIL / Karmacode
イタリアのポストゴシックメタルバンド、LACUNA COILの4thアルバム。元々ディストーションの効いたギターリフが聴けた彼らだが、本作ではそのギターフレーズ自体がニューメタルなものとなっている楽曲が多い。ベースのバキバキ具合もそうした雰囲気を煽っている。これは、KORN主催のファミリーヴァリューズツアーに参加したことで受けた影響か?なんて思いながらも、本来持ち合わせていたエスニックな美しさやゴシック的要素など、これまでに培ってきたものが根底に流れているのは明らかだ。基本スタイルは前作までと同様で、クリスティーナ・スカビア(Vo)とアンドレア・フェーロ(Vo)の男女ツインボーカル、優れたギタープレイにタイトなリズムと、LACUNA COILらしさは全開だ。ゴシックメタルの範疇では収まらない作品。