MEGADETH / United Abominations
MEGADETHの11thアルバム。本作はドローヴァー兄弟がMEGADETHに加入して初のスタジオレコーディング作品となるわけだが、グレン・ドローヴァー(G)の貢献度は大きい。デイヴ・ムステインとの相性や卓越したギタープレイは、個性は全く異なれど第2のマーティー・フリードマンと言ってもよさそうだ。ただ、惜しむらくは堅実過ぎるドラムプレイ。ショーン・ドローヴァー(Ds)はEIDOLONでもそんなに派手なドラミングをするタイプではなかったが、もう少し手数足数とパワーがほしいというのは贅沢か。やはりMEGADETHにはスリリングなアグレッションを求めてしまうし、また素材が良いだけに少し勿体無い気もする…が、それを差し引いても優れたメタルアルバムであることは間違いない。