シアトル出身の個性派メタルバンド、NEVERMOREの4thアルバム。前身バンドであるSANCTUARYの頃からウォレル・デイン(Vo)が発していた独特な雰囲気はNEVERMOREへとしっかり引き継がれ、作品を重ねる毎に着実に磨きをかけられてきた。そして本作、ついにこれこそ彼らの目指す完成形かと思えるほどのハイクオリティで個性的なメタルアルバムを創り上げた。ウォレルの素晴らしいボーカルはもとより、ジェフ・ルーミズ(G)の繰り出す全てのギターフレーズが最高！ヘヴィで切れのよいプレイの中にみられる豊かな表現力には感服させられるばかりだ。日本では今一つブレイク感のない彼らだが、本作は隠れた名盤と言うに相応しい傑作である。

＜Track 10＞Believe In Nothing