アラビアンテイストが特徴のブルータルデスメタルといえばNILE。今なおエジプト史を研究し続けている彼らの6作目は、、やはり強烈という言葉が最初に浮かんでくる。かなり隙間の詰まったギターリフと怒濤のツーバス＆ブラストビートが、適度にフックを配しながら猛然と突き進んでくる。しかし、そこには緻密な計算に基づく冷静さも同時に感じられ、がむしゃら感は無い。一方で、スローパートにおいてもNILEの旨味がよく出ており、引きずり回されるようなスーパーヘヴィ音像がインパクト大。そのほか、畳み掛けるようなスウィープピッキングによるGソロなどもあり聴きどころは満載だ。個人的には3rd「In Their Darkened Shrines」に並ぶNILEの最高傑作としてプッシュしたい。

＜Track 6＞Permitting The Noble Dead To Descend To The Underworld