ONSLAUGHT / Killing Peace
老舗ブリティッシュスラッシャー、ONSLAUGHTの復活作となる4thアルバム。ボーカルがスティーヴ・グリメットではなくサイ・キーラーということもあり、2nd「The Force」的なものを予想した人も多いだろう。しかし、当時と違って音質や音圧、演奏のタイトさなどが断然向上しており、またサイの年輪を重ねたボーカルが当時にはなかった貫禄を生んでいるため、過去の作品とはまた違った雰囲気となっている。ヘッドバンギングを誘うスピーディーなリズムとリフのセンス、不穏なメロディとともにヘヴィに展開するミドル~スローパートなど、どの楽曲も即効性の高い要素が詰まっている。スラッシュ然としたヘヴィネスが漲る力強いカムバック作である。