OUTRAGE / The Final Day
名古屋出身のメタルバンド、OUTRAGEの4thアルバム。この時代、世界と亘り合える数少ない日本のメタルバンドとして気を吐いていた彼らが、ACCEPTのステファン・カウフマンのプロデュースで海外レコーディングを行なった本作は、欧米の同系統バンドにも引けを取らないクオリティを有している。ジェームズ・ヘットフィールド風の力強く表現力豊かな橋本直樹(Vo)の歌声は、OUTRAGE節ともいえる特徴を持っており、前作「The Great Blue」から更に磨きがかかっている。磨きがかかっているのはボーカルだけではない。スラッシュ系としては日本人離れしたセンスを発揮しているのではないだろうか。次作「Spit」での音の変化を考えると、本作は総合的に初期OUTRAGEの頂点に位置する作品と言えるだろう。