ニューヨークの古参、RIOTの14thアルバム。彼らの名作6th「Thundersteel」の頃のメンバーでもう一度アルバムを作りたい！ということで、途中二転三転はあったが無事にこうしてリリースされた。当然期待する作風は言わずもがなだが、これが結構イイ線をいっている。まずアルバム冒頭の勇壮なメロディで「さあこれから始まるぞ」と盛り立て、間髪入れず「Thundersteel」のイントロばりのブレイクで一気にテンションMAX！さすが、裏切らないねー。何といってもトニー・ムーア(Vo)の歌声をRIOTとして再び聴けることが嬉しい。ちょっとした語尾の歌い回しなどにも当時の面影がそのまま出ており、あーこれこれ！となる。久々のボビー・ジャーゾンベク(Ds)も個性的なフレーズアイデアの持ち主のため、やっぱりあーこれこれ！となる。
尚、本作リリースの約3ヵ月後、RIOTの頭脳であるマーク・リアリ(G)が亡くなるという衝撃的なニュースが報じられた。これが遺作となってしまったが、長い間たくさんの素晴らしい音楽をありがとう！R.I.P.