エクストリームヘヴィメタルバンドとして広く認知されるようになったSOILWORKの6thアルバム。デビュー当初のメロデスな面影はほとんど無くなったものの最高傑作と巷で謳われた前作「Figure Number Five」から2年、基本的な部分ではその前作から引き継いでいる要素は多いが、全体的に幾分アグレッションを取り戻している。それは比較的ギターサウンドを前に出しているからなのかもしれないが、そのギタープレイは前作よりも多彩なフレーズを用いているという意味で面白味が増した。ブラストビートも使いながらこれまでのSOILWORKを総括したかのような、今の彼らができる最高の創作物であるという自信が窺える。エクストリームヴォイスとクリーンヴォイスの使い分け方もさすが。聴き込みたい1枚だ。