ジャーマンスラッシャー、TANKARDの12thアルバム。前作「Beast Of Bourbon」で見せた（主にギター）プレイ＆サウンドの進化は本作でも感じられるが、やはり基本はTANKARDカラー100％のドランカースラッシュだ。DESTRUCTION、SODOM、KREATORの3羽ガラスとはまた違った味わいがあり、個人的にはその3羽ガラスにTANKARDを加えてジャーマンスラッシュ四天王と言いたい。アグレッシヴだがメロディも含んだ肉厚なギターリフが楽曲の中心となってがっちり牽引しており、ジャーマンスラッシュとしては比較的キャッチーな印象である。そして今回もビール好きをアピールしたユーモアに溢れた歌詞などで笑わせてくれる。「美女と野獣」に引っ掛けたアルバムタイトルからして笑える、ベテランが繰り出す手堅い1枚だ。