TRIVIUM / Vengeance Falls
DISTURBEDのデイヴィッド・ドレイマン(Vo)が自身初のプロデュース作として関わった6thアルバム。実際、細かなニュアンスがDISTURBEDっぽいと感じる部分もチラホラ。音がすっきり纏まっていた前作「In Waves」と比べると粒状感が増している。メロディーの組み立て方やプレイスタイルは特に変わっていないので、これまでのTRIVIUMが好きならば普通に楽しめるだろうが、新鮮味は無いので相対的に控え目な評価で落ち着きそう。そろそろ新たなアプローチも聴いてみたいという、当初からのファンの勝手な期待を掻き立てる内容かもしれない。とはいっても、さすがはTRIVIUM!な出来映えである。メタリックで生々しいベース音が気持ち良い3曲目「Strife」は、ライヴでも結構盛り上がるのではないだろうか。