ポーランド、いや大陸ヨーロッパを代表するデスメタルバンド、VADERの6thアルバム。今回、怪我を負ってレコーディングできなかったドック(Ds)に代わりドラムを叩いているのは、ポーランドのブラックメタルバンドであるVASANIAのダレイ(Ds)。全体的な印象としては、有無を言わせぬ圧倒的なブルータリティ全開で一気に最後まで攻めまくるというよりも、リフのリズムやメロディとリズミカルなボーカルがMALEVOLENT CREATIONのようなアメリカンデスメタルっぽさと同時にグルーヴ感までも作り出しており、これが本作を一味違った面白味のある内容にしている。ある意味、本作をVADERらしくないと思う人もいるかもしれないが、それでもやっぱりこの音は完全にVADERそのものなのである。とにかく音の粒が重い！